カテゴリ:ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた( 7 )

3:59までの友達・第6話~祭りだ祭りだ祭りだ~FB祭りだぁ~♪


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勤行を終え、いつものように赤不動明王院の事務仕事をしようとPCを立ち上げました。
何気なく彼のFBに入ってみると、なんと彼は「やり遂げた達成感」と「その記念」?にある書き込みをしていました。

ご報告。
突然ですが、本日ある方にプロポーズして承諾頂けました。
落ち着いたらですが結婚する事になりました。

後日改めてご報告致します。
緊張しました…。でも嬉しかったです。


ありがとう。

私もとても嬉しいです。



FBのコメント欄は祭り状態になっていました。

私も先生のIDと自分のIDから、まるで他人のように「イイネ」を押しました。

彼のことを本当に祝福している人たちが、あまりにもいい人だったので嬉しくて。

俯瞰してみましたよ>師僧


でも時すでに遅し。




私は先生から『まだお前たちのことは誰にも話すなよ』と電話で釘を刺されていたのでした。

しかし、この書き込みはそれを彼に告げる前になされていました。

そして私は私で、仕事関係者に「実は千葉に引っ越します」と説明をすでに済ませていたのです。




ま、いっか。

お互いに、最初に知らせたい人に話しただけだし。

信頼できる人に限って話したわけだしね…。

お互い、保身と自己弁護に走ってみました。



その話をすると、真面目な彼はこう言いました。


『ごめんなさい。慈優さんにばかり踏み絵のようなことをさせてしまって申し訳ありません。

慈優さんがこれまで松江で築いてきた人間関係、仕事の実績。ご家族の皆様や大事な方たちのと絆。

そういうものを全てを置いてこちらに来るということなのに。

でも、慈優さんが大切にしている全てを、私も大切にすることを約束します』




うむ。

正直、私の仕事はどこででも出来るし、そこまで深く考えていなかった…。


やはり彼はこんな時でも?こんなときだからこそ?キリスト教の分野から言葉が出てくるんだなとツボにはまりました(笑)

踏み絵って言葉、かなり久しぶりに聞いたなぁ。

呵々大笑!




私が自分のFBで告白したのは、それから1か月後の事でした。

一応先生に聞いてみました。


『お前たちはもう夫婦でいいだろう。どのみち一緒になるんだから』

という言葉が出たので、少しずつ解禁(笑)


以後先生は、私たちのことを『君たち変わり者夫婦』とか、『君の、頭のいい旦那さん』とからかうようになりました。

彼に対しては『君のおっかねぇ奥さん』とか言ってるんでしょうか(;^_^A



引き寄せと言う言葉がありますが、縁というのは自分が欲でグイグイ糸を引いて手繰り寄せられるものではない気がします。

それは執着とか、自分中心の考え方で、心の奥の方がザラッとします。


私が仏門に入ったからなのかもしれませんが、こういう縁のことって、引き寄せというより「御取り計らい」というのがしっくりくるような気がします。



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by jiyuu-fudou | 2017-05-27 23:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

3:59までの友達・第5話~こんなの初めて♥後朝の朝(かなり意味ちがうけど)

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血圧の急上昇からの一夜が明けて…。
すっかり昨日までと世界の見え方が変わった私です。

ソワソワ落ち着かない気分で家事を終えてから、朝の勤行に入りました。

とそこに電話。
彼でした。

今宜しいですか?
はい。
これから仏壇のお勤めをするので、良かったら聞いていてください。

おおおお。
普段、社会から隔絶された生活もとい、寺から隔絶された環境に暮らしている私は、誰かの法事や葬式でない限り、他の方の読経を聴く機会がありません。

センパイ、お勉強させて頂きますm(__)m
あざーっす!!


私は自室で経机の上にスマホを置いてスピーカー機能にしました。
数珠を手に取って正座。

ジャコジャコジャコジャコ(数珠をすりあわせる音)

きゅん♥←なんだかおかしいぞ。

結構な長丁場。
凄いな。場数が違う。
絶対二人で一緒に読経とかできんな。
勉強不足が恥ずかしい。

一気に現実に引き戻される私でした。

知ってるお経は声出すべきなんだろうか。
しかし、昨日付き合うというか結婚に同意したばかりで、いきなり嫁面して被せていいものなのか?
ここは畏まって神妙にしておくべきなのか?

それともCome and Join Us!っていうアレでしょうか。
私の脳裏に、長縄跳びが見えました。
いいタイミングで入ってくださいね。という。

私は結局、中に入れませんでした。

でも、「確かに聞いていますよ」という何らかの意思表明はした方がいいような気がするし。
どうしたらいいんだろう。

あ、次の数珠ジャコジャコの時には私も音を出そう!!

と意を決していると、お経が終わりました。
次はなんなの?何が始まるの?

実家が浄土真宗のわたしは、仏壇のお勤めの丁寧さに度肝を抜かれておりました。

息をひそめていると…。
御先祖様に語り掛け始めるではありませんか。

私◎◎は、昨日、後藤慈優さんに結婚を申し込みました。
そして了承いただきました。

・・・以後続く…

ああ、朝のお勤めを私に聴かせてくださったのは、ご先祖様へのご報告を一緒にしたいということだったのですね。
ありがとうございます。

私は控えめに、でも彼に聞こえるように数珠をジャコジャコさせて、深く頭を下げました。


なんて真面目な人なんだ…。
(こんなの初めて)←慈優こころの声。
齢43歳。ようやくこのセリフを使うタイミングがリアルで来ましたよ。

じゃあ、次は私が朝の奇襲攻撃を掛けて、うちの仏壇で単独ライブでしょうか。

・・・できません。ギブ。
お許しください、御代官さまm(__)m

私が再び放心していると、師僧から『おい、夕べどうだったんだ( ̄▽ ̄)』という偵察の電話が入ったのでした。


つづく…

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by jiyuu-fudou | 2017-05-26 22:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

感動の超大作、タニ子物語(英題: "TANIKO" ―The True Love−)

今夜はスピンオフ!

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んん?なにごと?(笑)

前回、彼が突然の結婚宣言をしたことにより、面食らってお父上が発した名言『どこから湧いて出たんだ。昨日までそんな素振りは全く見せなかったじゃないか』が登場しました。

このセリフにインスパイアされたお客様より、スピンオフの創作が届きました。
だったら、You,二人の出会いは田んぼにしちゃいなよ。という事でしょうか?

凄いな…。
現在進行形で付き合っている、平凡な修行僧カップル(笑)の二次創作!?が出来るなんて(笑)
それだけキャラが立ってるというか、お客様の想像力が豊かなのか。

ご紹介させて頂くお許しを頂きましたので、今日は読み物としてお楽しみください。



世界中に愛と感動の嵐を巻き起こします。
"TANIKO" ―The True Love−

主な登場人物
親孝行な農業青年
タニ子(慈優)
青年の父
旅の密教僧


はじまりはじまり…

青年の父は、息子の突然の結婚宣言に面食らっておりました。
畑と田んぼでしかその姿を見ることのなかった、浮いた噂のひとつもない朴訥な息子に、いったい何が起きたというのか。


親孝行で心優しい青年は、田んぼで見つけたタニシを、潰してはかわいそうだと畦によけていたのです。

その夜、青年が戸を立てて眠りに
つこうとすると、誰かがやってきた気配がするではありませんか。
こんな夜更けに誰じゃろう。
青年はいぶかしみながら、どちらさんですか?と声を掛けました。

すると女性のか細い声がこう言いました。
「昼間…田んぼで助けて頂いたものです」

昼間田んぼで?
不思議な気持ちで戸を開けると、そこには全身ずぶぬれで年齢不詳の長い髪をした女性が立っていました。

わたしの名はタニ子と申します。

青年に助けられたタニシのタニ子は、お礼に家を切り盛りしました。

どこから調達したのやら、見たこともないような馳走を振る舞うタニ子。
四角い部屋を丸く掃いては、どや顔で感謝の気持ちをねだるタニ子。
冷たい水を満々と満たした風呂の中で、ジーッとするタニ子。

タニ子は田んぼに帰る気配もなく、いつしか青年とねんごろになりました。
そこから家に居座って、子どもを何人も
もうけました。


青年の家にタニ子がやって来て3年。
夫はタニ子が時折田んぼの方を見つめて、悲しげにため息をつくのに気がつきました。

どうしたんだタニ子、そんなに悲しげなため息をついて。

タニ子はちいさな声で語り始めました。

実は私は、3年の間しか人間の姿でいられないのです。

もうすぐ丸三年たちます。
私はタニシの姿に戻って、田んぼに帰らなければなりません。

短い間でしたけど幸せでした。
私たちの子供をよろしくお願いします。

何だって!ダメだタニ子!
タニシに戻ったりしたら、うっかりトラクターで踏んでしまうかもしれないじゃないか!
そんなの絶対に嫌だ!
ああどうしたらいいんだろう。


2人が抱き合って泣いていると、そこに旅のお坊様が現れました。

お若いの。何をそんなに悲しげに泣いておいでかな。

事情を聞いたお坊様は、
よし、拙僧が何とかしてしんぜよう。

と、力強く仰いました。
旅のお坊様が渾身の法力を込めてお祈りして下さったおかげで、タニ子は本物の人間になり、一家は幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

ふう、これで師僧の出番も出来た。


この話を聞いた彼は『あはは(笑) 文才ありますね。色々な昔話が混ざっています!最後に師僧様でオチが付いて一件落着(笑)』と楽しんでおりました。

わたしはまさかのタニシ役。
下手したらアカデミー賞受賞しちゃいそうです。

こういう昔話を、専門用語では 「異類婚姻譚」と言います。

人間と異なる種類の存在が結婚する説話。
世界的に分布しており、こんなパターンで構成されています。

  1. 援助 - 例:動物を助ける。
  2. 来訪 - 例:動物が人間に化けて訪れる。
  3. 共棲 - 例:守るべき契約や規則がある
  4. 労働 - 例:富をもたらす。
  5. 破局 - 例:正体を知ってしまう。(見るなのタブー)
  6. 別離
役作りの為に、毎日気が向いたら1分程度水田をチラ見してみようと思います。
そして『私たちひとりひとり、誰の心の中にも眠っているタニ子の部分』を膨らませ、タニ子の人生を丁寧に紡いでいきたいと思います。

って何を大女優ぶってるんだよ(笑)

という訳で、事実も創作も相当イッちゃってるシリーズは、明日からまた二部構成で執筆して参ります。
お付き合い願えますれば幸いです。

スピンオフの創作部の原稿もお待ちしております♥

というか、私が既にミュージカル「たたたたにしんぐらんど」とか、主題歌やディズニー調の挿入歌とか作ってしまいそうなのが怖い💦
修行からの逃避か(笑)

慈優



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by jiyuu-fudou | 2017-05-14 21:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

3:59までの友達・第4話~どこから湧いて出てきたんだ!?

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今宵は第4話。

頭痛と吐き気と眩暈でノックダウンした私は、灯りを消してベッドに入りました。
もはや寝返りを打つことも辛いくらいの体調悪化です。
目がちかちかするので、ぎゅっと目を閉じて布団の中に潜り込みます。

下に降りて葛根湯でも飲んだ方がいいんだろうか。
でも、精神的ショックと疲労による頭痛に葛根湯は効くのかしら?

と思っていると、ラインの着信音。

彼からでした。

電話を終えた後、ずっとひたむきにスマホを入力していたのかもしれません。
文字に起こした時には、さすがに「申し訳ありません」「申し訳ございません」は8割方添削されていました。

彼が思う、私のいいところ。からは、小学校の先生が新入生ひとりひとりに温かいまなざしを向けたような「全肯定」の優しさがありました。
存在への肯定のような?

※決して幼稚な内容ではありません。
「いつもハキハキ明るく元気だね」的な?違いますからね、一応(笑)
でも、確かにそれに近い内容ではありましたが(爆笑)
これを先生が言うと「オメーは便所の100ワットだ」になりますが、心ある男性の口から出ると全く趣が違いますね。

これを励みに残りの人生、歩いて行こう。
今夜は穏やかに眠れそうな気がする。
頭痛いけど(>_<)

痛みで力の入らない指でお礼のLINEを返すと「ずっと緊張してたので、いま力が抜けました。今日はもう休みます」という返事。

お疲れ様でした。
ありがとうございます。
ゆっくりお休みくださいね。
私も寝ます。

という事で、異床異夢で解散した我々でしたが、私は頭痛で、彼は色々と考え始めてしまい眠れない夜になりました。

22時を回った頃、再びラインが入りました。

眠れません。

そりゃあね、あんな出来事があれば、高イビキで寝れる人は少ないと思いますよ。
…私もです。薬飲みました(笑)

次に来た言葉に私はまたもや衝撃を受けました。

両親に慈優さんとの結婚について話をして許しを貰いました。

は、早っ。
しかももうOK出たのですか?

父に話をしたら、どこから湧いて出てきたんだ!お前、昨日までそんな素振りは一切見せなかったじゃないか。畑と田んぼにしか行ってないのに、どこで知り合ったんだ」と驚いていました。

そうでしょうね。
私たち、今日の3時59分までは友達でしたもんね(笑)
しかも電話で話したのが今日で3回目。
まだ一度も会ってません。
交際ゼロ日でいきなり結婚の話ですよ。
そりゃ、湧いて出てきたに等しいディープインパクトだと思いますね。



ご両親さまには私のことをなんと?
母の祈祷をお願いしたお寺の尼僧さまだという話をしました。

うっそーん。
寺の事務方ってことにしておいてくださらないと…。
尼僧だなんて…。
それ聞いたら普通の人はがっつり坊さんだと思うじゃないですか。
マジやばいって(;'∀')

わたし、両親には赤不動明王院の弟子になったことは話しておりませんので、慈優さんと結婚するにあたり色んな帳尻を合わせるためには、これが一番良い紹介の仕方だと考えました。
それで、慈優さんと一緒になるという過程で、自分も修行の道に入った。という方向で、両親には追々話をしていこうと思います。


えーっ。
私、祈祷寺の事務員で良かったのに。
ハードル上げてくれましたね。
どうしよう。


そのあと、写真はあるかと聞かれてラインの写真を見せました。
ラインの写真…?鑑賞に堪える画像などありませんよ。
そ、それで?
父は「大切にしなさい」とだけ言いました。
それOK?

お母さまは?
母は父と、私がこのまま孤独死するのではないか。と話し合って心配していたと言いました。

孤独死…。
うちの母も似たようなことを心配していました。

彼の素早い行動と、私に高下駄を履かせた紹介により、嫁ぎ先は一気にウェルカムモードになりました。

私のうち…どうしよう…。

実は私も、母に彼を紹介する時には「赤不動明王院の将来有望な僧侶。御世話になっている先生の右腕的人物」として紹介し、自分が修行していることは伏せたまま嫁いで、「彼を支えるために私もお勉強させて頂き始めた」とぼんやりカミングアウトしていこうと思っていたのです。

先を越されてしまいました。
口裏合わせの為にも、なるべく早めに会わないと(;'∀')

世を忍ぶ、祈祷寺の僧侶と尼僧の結婚物語が始まります。。。

ボウフラ尼僧、慈優の奮闘記です(笑)


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by jiyuu-fudou | 2017-05-10 21:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

3:59までの友達・第3話~無水エタノールで平常心を保つ!?

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さて。今日は本編です。

電話は3コール内に出る。
これ社会人になってすぐに教わる大事な事柄のひとつです。
普段の自分より、少し高く明るい声で、ハキハキと。

うわ、胃痛で吐きそう。
3・2・1!ダー 

もしもし?

私の好きな、冷静沈着で僅かに丸みを帯びた声が緊張して入ってきました。

突然のお電話、申し訳ございません。

…どれだけ親しいやり取りをしていても、やはり基本は敬語の人でした。
この場合、次にどんな弾を打ってくるのかわからないので、脇をギュっと締めて警戒モードです。

そう。私はメンタル的には師僧のコレを踏襲していました(ハリボテですが)

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参考資料:「来るなら来い。お相手致す」

慈優さん。私は慈優さんが好きです。

はい?
…勘違いすんじゃねーよ、コラ。というねじ込みだと思ってたので、ここで頭が一気に真っ白に。

結婚してください。私と添い遂げてください。お願いします。
師僧さまへ、慈優さんに結婚を申し込むお許しを頂きました。

…はい。
うちの師僧は、私のことを娘だと思っている。と私にも彼にも話していました。

弟子入りの際、確かに「好きな男が出来たら俺のところへ連れて来い。ご本尊さまの前で見てやる。俺がダメだと言ったら絶対にダメだから覚悟しろ」と言われていました。
その時は「恋愛禁止」と言われていたので(これは弟子入りした人に全員言ってるわけではないですよ)、冗談だと思い、こんな風に返事をしました。

「あははー。じゃあ私はこれから、とっかえひっかえ先生のところに男性を連れて行きますよ。先生忙しくなりますねー」
どんだけ私は心臓が強いんだよ(;´・ω・)

しかし、現実は一度たりともそんな日は来ず、こうして唐突に先方から私を経由せず、結婚の承諾を貰いに挨拶があったという。

で「許しを得た」という事は、先生はOK出していたのですね?私の許しもなく?
こちらも事後承諾という事ですか?

それから彼は、役所に提出する書類ですか?というくらい、起承転結が明確なプロポーズをしてくれたのでした。

主文「結婚してください」
そこに至る理由「私がなぜ結婚しようと思ったのか。その経緯」
誓いの言葉「結婚するにあたり、自分はどのような責任を負うものとするのか」
総括「よって、わたくし●●は結婚を申し込むものとします」

…さすが、先生が、あいつは赤不動明王院の斬り込み隊長だ。というだけはあります。
きちんとした社会人として、世間で揉まれてきた人は違う…。
もしかして事前に紙に書き起こして原稿を作っていたのでしょうか?

それとも、即興でここまできちんと練り上げた文章を人は作れるものですか?

あらゆる面で、誤解のしようがなく、一部の隙も無い詰将棋。

私は電話を握りしめて、ちょっとピントの外れた感激の海にさらわれていました。

二日間に渡る極限状態の緊張で、かなり心身共に疲労がピークに達していたらしく、耳鳴りと頭痛がしてきました。
中年期にこんな刺激は強すぎます。

段々と視界がうねってくるではありませんか…。

私はなぜかパソコンデスクの脇に突っ立って電話を受けていたのですが、今思えば椅子に座れば良かった。

私の視界には、仕事で使う無水エタノールのボトルが。
人生の一大事に際して、私は「無水エタノー」という文字をただただ凝視して、自分を保っていたのでした。

私が圧倒されている間、彼は何度も何度も「突然のことで申し訳ありません」「申し訳ございません」を繰り返していました。
これは謝罪会見でしょうか。

現実を受け止めきれずにいる私へ、留めの一発が放たれました。

「言葉で話しているだけでは消えてしまうものですから、後できちんと文字に起こして送ります」

なんて丁寧で行き届いているのでしょうか。
私の頭の上の方を剛速球で走り抜けた、謝罪文に満ち溢れた恐縮しきりの礼儀正しいプロポーズは、その日の夜にリライトされて届くのです。


稲荷さん!!
わたくし慈優、やりましたよ。
お社、建立出来ることになりました。



が、その時の私は激しい頭痛と吐き気と眩暈に襲われ、晩御飯も食べずにベッドに倒れ込んだのでした。


続く…


毎日、このテキストの中にある愛染明王さまの観想を続けております。

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by jiyuu-fudou | 2017-05-08 22:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

3:59までの友達・第2話~不動心はどこへ行った!?

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さて。今日は本編です。
と書いたのですが、書き進めるうちに私の妄想部分が肥大化した為に、以下大変なことになってしまいました。
間延びするので、2回に分けます(苦笑)

翌日午後。
いつものように先生から業務連絡の電話が掛かりました。
1回の電話であれやこれやと打ち合わせをしたり、私から連絡する方への申し送り事項などをやり取りするのでかなり長丁場です。
電話が終わったのは4時前でした。

ちょっとトイレに行ってから水でも飲んでこよう。
すっかり熱を持ったスマホをベッドの上に放り投げて、自室を後にしました。

戻ってくると枕の上のスマホにLINE通話の着信あり。
また(失礼)先生ですか?今度は何でしょう。

と思って拾い上げると、なんと彼からでした。
これまで私たちは直接声を交わしたのは2回。
いずれも赤不動明王院の仕事に関する事務連絡で、ラインでやり取りするより話した方が早いから…という理由でした。
しかも、いきなり電話をかけたりせず、まずは状況を確認し、用件のみを端的に伝えて数分以内に通話を終えるという、社会人における電話のマナーを踏襲した礼儀正しい(お前が言うか?)事務的なものでした。

急になにごと?

と思った瞬間、頭の毛穴がいっぺんに全部開きました。
先生だー。昨日のアレだ。どうしよう。

悪く思うなよ。ククク…。

私の脳裏に最悪なパターンの妄想劇場が広がりました。
以下、私の妄想世界です。

師僧『おい〇〇、今ちょっと時間いいか』
彼『はい、なんでしょう。お師僧様』
師僧『単刀直入に聞くが、お前は慈優のことをどう思っているんだ?』
彼『慈優さんのことですか?尊敬する姉弟子だと思っております』←私の創作部分です。きっとそつなく答えるという勝手な期待。厚顔無恥にもほどがある(笑)
師僧『冗談はよせ。あいつにお追従はいらねぇ。女としてどう思っているのか聞いている』
彼『(内心、非常に困惑しつつも、大人としてそつなく対応)お師僧様、お話が見えないのですが 』


あんまり想像したくない部分を中略

師僧『おう、すまなかったな。この件は忘れてくれ』
彼『はい、畏まりました』


からの~~~。

彼 『慈優さん。もし私が慈優さんを誤解させるような言動を取ったのであれば、謝罪致します。
私は慈優さんのことを女性として見たことは一度もありません。
今までも、そしてこれからも。
そのように思われるのは負担ですし、率直に言って迷惑です。
我々はもう大人ですから、師僧様を巻き込んで大騒ぎをするのはいかがなものかと思いますよ。
軽率で無責任な発言はお控えになられた方がよろしいかと。
今後、個人的なやり取りは一切しないことにしましょう。では失礼致します』

※あくまで私の妄想部分です

的な…。
に違いない…。
釘さされるパターンね。

ああ、私死ぬ。

しかし、着信があったのであればかけ直すのが大人の常識。

昨日とは体の違う部分に違和感を覚えつつ、意を決してラインしました。
電話じゃねーのかよ(笑)

先ほどお電話を頂戴していたのに、着信に気付きませんでした。
申し訳ございません。

すると直ちにかかってきました。
わー、怖いよー。
昨日までのあの緩くて幸せな、曖昧な時間に帰りたい。


つづく…。

毎日、このテキストの中にある愛染明王さまの観想を続けております。

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by jiyuu-fudou | 2017-05-06 09:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

3:59までの友達・第1話~今日はイントロ

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西暦のAC/BCのように?弟子入り編と嫁入り編とを同時進行で書いていくことにしました。
彼の許可も取っております。

さて。今夜はあけぼの編。あけぼの?

赤不動一門の弟子になってちょうど一年が過ぎた春のある夜。

師僧から、非常に心臓に堪える一行LINEが入ってきました。

「電話して、きなさい」

怖ぇぇぇよ。怖すぎだろ、コレ。
ちょっと顔を貸せ。レベルの呼び出しですよ。

私の脳裏にこれがよみがえりました。

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先生、ごめんなさい。
インパクト比較で、これが最適でしたm(__)m
謹んでお詫び申し上げます(怒っちゃやーよ)

凍り付く心臓。

…最近先生の逆鱗に触れるようなことを何かやらかしたかしら?
電話しなくては。
でもその前に長くなるといけないからトイレに行っておこう。とりあえず。

※先生は話し好きです。初めて霊視相談を受けられる方へは、『お電話の前にトイレに行かれることをお勧め致します』と補足しております。
特に女子はね。
いくら先生と言えども、殿方との電話を尿意で遮るというのはとてもハードルが高いものですから。
女性の信徒さまは、電話相談の日を生理期間を外して候補日を挙げる方もいらっしゃいます。


逃げ出したーい。
でも出来なーい。

呼吸が浅くなって苦しい状態で、物凄く落ちたトーンで(笑)意を決して電話を掛けました。

開口一番。
師僧『おい、お前結婚する気はあるか?』

!?
師僧『どうなんだ。結婚する気があるのかないのか、はっきりしろ』

…!?え!?

私『結婚は…したいです』
(でも私…お気付かわかりませんが、心に想う人がいるのです)

師僧『お前の気持ちはわかっている。最近お前は浮かれてるからな』
私『はぁ…』
師僧『あいつも浮かれとるわ。早いとこくっついてしまえ!!』

まさかですよね?
これは勝手な私の一方的感情で、まさか彼がそうだとは…。にわかには信じがたいのですが。

師僧『あのな、今日び女の方から迫っても別に構わんのだぞ』
私『そ、そんなこと無理です。私にはできません』
師僧『なーにが、私にはできません。だ。お前はそんなタマじゃねーだろーがよ』

ひどい言われようです。
確かに私は、師僧には度々牙をむいて参りました。
師僧もまた私をけしかけました。
『おい慈優。いつもの勢いはどうした。かかって来いよ!!』と。
まるで警察犬の訓練のように💦


しばし沈黙。
もちろん恥じらいとか照れとかではなく、彼に気持ちをぶつけることをためらう理由がありました。
なぜなら彼には病気の親御さんがいらしたからです。

とても新しい厄介事というか負担を掛けて良いとは思えません。
この通り、明るくてバカな友達?がいて、時々ガス抜きの相手になるのならそれでいいと思っていました。

いつかこの気持ちを伝える日が来るとしても、とりあえず今は不謹慎なのでは?

師僧『おう、亀の甲より年の功だ。俺に任せておけ。いい考えがある。ククク…悪く思うなよ!! 』

え?ええええ!!!!?

その捨てゼリフ、恐ろし過ぎます。

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私…死ぬ。
近いうちに精神的にズタズタになる予告編?

いやですいやです。
なんとなくあいまいな関係のまま、ちょっとだけ一日の終わりにほっこりする時間を過ごしたいだけなのに。
明日の夜からそれもなくなってしまうかも…。

せんせーい(涙)

しかし、本当に先生は伝家の宝刀?を勢いよく抜いてしまったのです。

次回は本編。
つづく…。

毎日、このテキストの中にある愛染明王さまの観想を続けております。

おすすめ。
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by jiyuu-fudou | 2017-05-04 22:00 | ヨメが荼枳尼天を背負ってやってきた

金剛山赤不動明王院 後藤慈優~2015.3.03真澄心理開発研究所を立ち上げました。


by 後藤慈優
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