カタカナ語

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私は最初の大学で国文学を専攻しました。
就職にはめっぽう不利な学部でしたが、行者になってようやく「ああ」と思えることが増えてきた気がします。
それは祝詞やお経を奏上するようになり、自分の声で言葉を聴く機会が増えたからです。

言葉の響き、言葉の意味、言葉の伝わり方…。
それらに対して、自分の感受性が日々磨かれているように感じます。

同じ言葉を同じように繰り返しても、その時々の周囲の状況、自分の感情によって、響き方はまるで違います。
自分が一人で神や仏に捧げているときでさえそうなのですから、人やペット、植物に向かって語り掛けているときに千変万化するのは無理がないと思います。

日々気づき、日々顧みて、昨日より今日、今日より明日と少しずつ美しく柔らかい物腰の大人になれるように精進したいと存じます。


大和言葉…日本古来からある言葉、和語
特徴としては、柔らかくやさしいイメージになる言葉

漢語…中国から取り入れた言葉
主に漢字で表現され、堅く強いイメージ

外来語…中国以外の国から取り入れられた言葉
主にカタカナで表現される

妥協する⇔折り合う
勘案して⇔思い合わせる
故郷⇔ふるさと
朝食⇔あさげ
玩具⇔おもちゃ
満月⇔もちづき
感動した⇔胸を打つ
ご遠慮なく⇔こころ置きなく
一生懸命⇔うまずたゆまず
超おいしい⇔このうえなくおいしい
マジヤバイ⇔いとをかし


サイバー攻撃にハッキングという言葉を聴くと、あたかも洋画のスパイ映画のような世界観が頭の中に広がりますが、平たく日本語に翻訳すると「電波盗人」なのですね。
なんとも姑息かつ間抜けな感じです。

先生は以前から、インターネットを通じた詐欺が今後ますます横行するだろう。
そしてその手口はどんどん巧妙化していくだろうと予言されていました。
まさにその通りになりつつあるのを実感しています。

そのお話を聞いてから、私はどうしてもクレジット払いでなければ支払いができないものを除き、すべてのクレジット決済を現金取り引きか、都度口座払いに変更しました。

パソコンを開ければ、毎日何十通という詐欺メールが入ってきます。
お金儲けや、不労収益への甘い勧誘、男性向けだろう色仕掛けの勧誘、そして時々ある脅迫めいたメール。
詳細について知りたければ(メールを解約したければ)ただちに下記URLをクリックするように。とあります。
しかし、見ず知らずの人からの誘惑や警告、そして脅迫に動じてはならないのです。

本当にあなたに用事がある人からの連絡ならば、住所氏名を明かすはずです。
初対面であるのならば、なおさらです。
そして突然の連絡を詫びる挨拶もあるでしょう。

突然、あなたを大事件の当事者に仕立てようとする煽情的な文面に、右往左往してはなりません。
まさにあなたの理性が試される瞬間です。


そして、普段からくだらないカタカナ用語を多用したリ、ありがたがったり、カッコイイと思う自分がいたら、それをまず改めてみることが重要です。

そのカタカナ、本当にカタカナでなくては伝わりませんか?
日本語にすることはできませんか?

リスペクト→尊敬
コラボ→協力・共同制作
セッション→開会、集会、共に演奏する
グルーヴ→高揚感
アクティブ→活動的
セルフエステーム→自尊感情
リプレイ→再生
コンシュマー→消費者
アジェンダ→議題

ざっと思いつく限りのカタカナ語を日本語に直してみました。
若干、言葉の雰囲気が硬くなったようには感じますが、理解という点ではカタカナだった時よりも深まったのではないでしょうか。


カタカナの響きや、何とはなしのカッコ良さに浸り、酔うとき、あなたの脳は思考停止に陥っています。
気を付けて。




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by jiyuu-fudou | 2017-05-19 08:00 | 慈優からの手紙

金剛山赤不動明王院 後藤慈優~2015.3.03真澄心理開発研究所を立ち上げました。


by 後藤慈優
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