悲しみの先にあるもの

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実は、3月にある方へ向けて継続的な祈祷を続けておりました。
私はまだ祈祷でお金を頂戴して良いというお許しを頂いておりませんので、ご奉仕です。

私ひとりの力では心もとないので、有志の方へ個別にお願いをして回りました。
行者仲間とはいえ、ほとんどの方がご多忙な勤め人さまたちです。

そのお忙しさを鑑みて、私の人脈の中から悩んで悩んでお願いをさせていただきました。

お願いの内容は

・ご依頼人さまの個人情報を守ること
・毎日ご祈祷頂けること
・この祈祷に参加したからといって、あなたには一切の功徳はありません
・一銭も利益は発生しません
・してあげたのに。という感情が生まれるようならば、最初から関わらないで頂いて構いません



そこで快くご協力いただけた方たちと連絡を取る為、臨時のグループを作成しました。
御祈りさせていただくご本人様も参加です。

どんなご病気や怪我であれ、健康を失うと人は心細くなります。
世界中で自分がひとりぼっちになったような孤独に苛まれることも多いでしょう。
痛みや不安で、眠れない夜を入院先のベッドの上で過ごす苦しさ…。

手術経験、入院経験がおありの参加者の方、ご家族さまが闘病中の参加者の方は、それぞれに自分や家族の闘病時の事を思い起こされながら、「どんな言葉をかけて差し上げたら、不安や孤独が和らぐだろうか」と想像し、心に寄り添おうとされていました。

痛みや不安で心がざわついてている…という書き込みがあった時には、勇気を出して変顔をアップしてくださった参加者さまがいました。
またある時には、先生を悪者?キャラに仕立てて、みんなでふざけて和ませようとしたりもしました。
綺麗な春の花や自然の風景を投稿して、ベッドの上から春を感じて頂こうとされた参加者さまもいました。
子どもの頃の話やペットの話をして、少しでも痛み以外のところに注意を持って行こうと試みられた参加者さまもいました。

そんなわけで、私を含め、祈祷のグループに参加されている方のスマホは、ほぼ一日鳴りっぱなしでした。

「ここに集う人の誰かは24時間いつでも起きています。◎◎さんが不安だったり苦しい時には、遠慮なく知らせて下さい」と誰かが書かれていました。

自分の中に希望が見いだせないとき、「生きていても仕方ない」「誰も私を見てくれていない」という思いが、1回も心の中に生まれない人がいるでしょうか。
そんなとき、遠く離れていても「あなたのことを想っている人がいます」と知らせることが出来るツールがあるのは、なんて素敵なことだろう。

と、私はその書き込みを見て、改めて知ったのです。


僧侶として、生きるとは・死ぬとは・祈るとは。
その3つに向き合い続けた1カ月でした。

日頃先生から「學びなさい」と言われ続けている私たちでしたが、命の灯を前に祈るとき、初めて「本気で祈る」という事の片鱗が見えた気がします。
参加者の皆様は、それぞれに「祈ること」「いのち」「家族というもの」について考えました。

それは、祈祷させて頂く方からの、最後の大切な贈り物だったように思います。

私たちはみな「祈らせて頂き、ありがとうございます」「ご縁に感謝致します」と日々の祈りが終わるたびに書き込みました。
実際に顔と顔を合わせることはありませんでしたが、誰かの事を守りたい、励ましたい、という強い気持ちで集まれたことに感謝していたのです。

そして私たちは知りました。

祈りとは一方通行なものではなく、双方向に癒しが起きるパワフルなものなのだと。
自分の真心を捧げるとき、心は磨かれます。成長します。
時に痛みを伴いながらも。

その結果、以前の自分よりも「生きること」「祈ること」「旅立つということ」について、説得力のある自分の言葉で語れるようになるのでしょう。
どんな高名なお坊さんや哲学者が、美しくわかりやすい言葉で説明した「死」や「いのち」にも勝るとも劣らない真実がそこにはありました。

私も、日々変わっていくみなさまのコメントを拝読し、自分自身の中に沢山の言葉の宝物を頂きました。

縁というものは、求めずして得ることもありますが、関わろうと決意し、更には受け入れて頂いて始まるものでもありますね。
100%の受け身というものがなければ、その逆に100%の庇護者というものも存在しません。

そのことを教えて頂いた気がします。

この方は先月、霊界へ旅立たれました。
祈祷会のメンバーは、四十九日が過ぎるまで祈り続けました。

私も、自分には霊感がないと仰っていた参加者の皆様も、日々の祈祷を通じて様々なものを見聞きされたようです。
それについてはプライバシーがありますので、ここでは伏せおきます。

純粋な好意、熱意、祈りがご本尊さまに届いたという証拠なのだと私は感じました。
仏さまとの感応体験とは、期待して得るものではない、霊感とは自分の為にあるものではない。
という事が、祈りの実践を通じてはっきりと分った瞬間だったと思います。


区切りが出来たので、この祈祷会のグループは近々解散致します。
今後、またこのような呼びかけをさせていただくかどうかは未定です。
またグループラインを作る予定も今のところは未定です。

ご参加くださった皆様には、厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

學びの時間を共有できたみなさまのことを、心よりご尊敬申し上げます。
一門の中で、素晴らしい仲間に出会えたことが嬉しくてたまりません。


蓮華合掌
後藤慈優




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by jiyuu-fudou | 2017-04-18 11:00 | 慈優からの手紙

金剛山赤不動明王院 後藤慈優~2015.3.03真澄心理開発研究所を立ち上げました。


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